外形監視(URL監視)は本当に必要なのか?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、外形監視によるメリットは見えづらいだけで実は重要な要素であります。今回は、メリット・デメリットについて注目して解説していきます。
外形監視とは?
外形監視とは、ユーザーがウェブブラウザを介してアクセスするように、外部からのアクセスが自社サイトに正常に行えることを定期的にチェックする監視方法です。
外形監視のメリット
外形監視を設定しておくことは、サイト運営者にとって以下のようなメリットがあります。
異常をリアルタイムで検知することができる
ダウンタイムを最小化できる
ビジネス機会損失を最小限に抑える
SEO(検索エンジン最適化)の効果を最大化する
外形監視では、1分間隔や5分間隔で定期的にサイトの状態を監視できます。つまりはサイトにアクセスできない状態になってから数分のうちに異常に気づくことができ、即時対応を行うことができます。こういった監視体制が行われていることは、サイト運営者、システムエンジニア、ステークホルダー全員にとってメリットをもたらします。
あなたがサイト構築をする立場である場合、運営しているサイトがダウンしていないか不安になることがあると思います。異常にいち早く気づき対処を行うことでサイトのダウンタイムを最小化でき、サイトの稼働率を上げて安定した運用が可能になります。
あなたがステークホルダー、つまり社長やプロダクトオーナーなどウェブサイトを直接管理しない立場であっても、外形監視はメリットをもたらします。ウェブサイトが正常稼働していない時間があると、ビジネス機会損失に繋がり、顧客は必要な情報を得られずに離脱してしまいます。これは大きなビジネス機会損失となります。外形監視は、ウェブサイトの異常を即時検知し、すぐに対応を行うことでビジネス機会損失を最小化できる点において重要な要素となります。
外形監視のデメリット
外形監視のデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 定期チェックのアクセスがサイトに負荷を与える可能性がある
1分間隔、5分間隔など定期的にウェブサイトにアクセスするため、多少なりともウェブサイトのシステムに負荷を与えます。しかし、ここで負荷が高まる場合、システムのスペック不足を検出する意味でメリットともいえます。単純なアクセスで大きな負荷がかかることがあれば、顧客がアクセスした場合も正常に表示できないことがあるということです。
- 費用がかかる場合がある
外形監視を行うためには監視サービス(SaaS)を利用するか、自社で監視ツールを稼働させる必要があります。
監視サービスを利用する場合、無料で設定できるものもあれば有料のサービスもあります。御社の要件によっては費用がかかるため、予算確保が必要になります。自社で監視ツールを運用する場合、サーバーの確保や運用人員の稼働により費用が発生することがあります。そのような予算、人員が確保できない・しづらい場合は監視サービスを利用することで費用を抑えることができます。
まとめ
外形監視には大きなメリットがあり、ウェブサイトの安定稼働のために必要なものです。ウェブサイトは御社のウェブサイトに辿り着いた顧客に必要な情報を与えることで顧客になりますが、もしウェブサイトがアクセスできなければ離脱してしまいます。ビジネス機会損失を減らす意味で重要な要素です。
デメリットとして、費用がかかるため、自社での運用がよいのかそれとも監視サービスが良いのかは要件次第で判断が必要です。