1. ホーム
  2. 記事一覧
  3. URL監視を始めるための基本ステップ

最終更新 (3ヶ月前)

URL監視を始めるための基本ステップ

URL監視を始めるための基本ステップを紹介。URL監視の基本的な概念、なぜ必要なのか、導入により得られるメリットなどを、初心者向けにわかりやすく説明。

目次

URL監視とは、Webサイトの稼働状態をリアルタイムで監視する手法のことです。多くのWebサイト運営者にとって、正常に稼働していないことを素早く検知したいという考えがあるのでは無いでしょうか。Webサイトが正常に稼働していない状態が続くとビジネス機会損失に繋がるため、いち早く異常に気づき、対処できるようにしたい場合に、URL監視は有効な手段となります。Webサイトの稼働率を下げないために、URL監視は重要な役割を担います。Webサイトの異常をいち早く気づけるようにすると、迅速な対応を行うことができ、ビジネス機会損失を最小限に抑えることができます。
この記事では、URL監視を始めるための基本ステップについて紹介します。

URL監視とは

監視対象のURLに定期的にリクエストを行うことで、その時点の稼働状態を自動的に確認することができます。仮にWebサイトにアクセス出来なかった場合、Webサイトの運営者にメールや電話、Slack等のチャットツールへ通知を送信することができます。これによりWebサイトの異常にいち早く気づけるようになります。

URL監視のメリット

URL監視を設定しておくことで、Webサイトの異常にいち早く気づき対処する体制を構築しておくことで、ダウンタイムの早期発見が可能です。また、Google Botなどの検索エンジンが正常にアクセスできる状態を維持しておくことで、SEO対策の一環としても有効です。また、ユーザーの離脱を防ぎ、ユーザー体験の向上にも寄与します。

URL監視を始めるための基本ステップ

それでは、URL監視を始めるための基本ステップについて解説します。URL監視を始めるために必要なことを以下の4つのステップに分類することができます。

1.監視するURLを決める

監視の条件を設定する
適切なURL監視ツールを選ぶ
アラート設定を行う
監視するURLを決める
まずは監視対象となるURLを選定する必要があります。サービストップのルートパスを指定することが多いですが、サービスの要件に応じてルート以外の特定のパスを監視する場合もあります。基本的な考え方は、サービスの起点となるパスや、サービスの重要なパスを指定すると良いでしょう。

2.監視の条件を設定する

監視の条件とは、主に以下の二点です。

監視間隔

URL監視では監視対象URLに対して一定間隔でリクエストを行うことでほぼリアルタイムでWebサイトにアクセスできるかどうかをチェックする仕組みとなります。この時の時間間隔のことを監視間隔と呼びます。一般的には5分、1分を指定します。

アラート条件

アラート条件とは、監視対象URLがダウンしている場合に即時アラートを行うか、一定回数繰り返しダウンしている場合にアラートを行うか、などの通知条件を指定します。Webサービスの場合、通信経路やサーバーメンテナンスなどの問題により瞬断が発生する場合があり、そういった小さなダウンタイムを通知するべきかどうかという観点でアラート条件を指定することになります。一般的には5分間隔で2回のチェックが連続してFailしている場合に通知を行ったりします。

3.適切なURL監視ツールを選定する

URL監視を行う方法として、様々な方式の監視ツールが存在します。URL監視をするためのインターネットサービスを提供するSaaSや、独自で監視ツールサーバーを構築するためのOSSなど、要件に応じた監視ツールを選択する必要があります。

  • SaaSの監視ツール
  • OSSの監視ツール

SaaSの監視ツール

SaaSとして提供される監視ツールはインターネットサービスであり、自分で監視サーバーを用意せずとも監視を始められるためおすすめの方法になります。SaaSであるため、基本的には費用が発生しますが、自社でサーバーを管理する手間が発生しない点で大きなメリットがあります。

OSSの監視ツール

OSSの監視ツールは基本機能が無料で提供されます。しかしながら、自社でサーバーを建て、そのサーバーにインストールする必要があったり、適切なサポートを受けることができない(あるいはサポートについては費用が発生する)可能性があります。また、アプリケーションだけでなくサーバー自体のセキュリティやアップデートなど、サーバー自体の管理が必要です。

4.アラート設定をする

監視ツールにはアラート機能が付随しています。監視結果に応じてステークホルダーにほぼリアルタイムに通知を行うことができます。通知の方法については監視ツールごとに対応する方法があります。その点も含めツールを選定する必要があります。また、一部の監視ツールではSMSや電話通知を行う際に課金が発生する場合があります。

主な通知方法は以下の通りです。

メール通知

メールアドレスにアラートを通知します。見逃すことなく常に確認できるメールアドレスであれば有効な選択肢です。監視ツールによっては無料で通知できる場合があります。

電話通知・SMS通知

メールでは気づきにくい場合、SMS通知や電話通知を使うと良いでしょう。メールは埋もれてしまう可能性があるため、電話がかかってくる方法であればほとんど見逃すことなくアラートを受け取ることができます。

SlackやTeams等のチャットツールへの通知

自社でチャットツールを使用している場合、監視ツールによってはSlackやTeamsなどのチャンネルへ通知を送信することができます。通知の設定方法は各ツールによるため、ドキュメントを読み設定を行いましょう。

まとめ

今回はURL監視を始めるための基本ステップについてご紹介しました。もし読者の皆さんがWebサイトの管理者である場合、どの方な方法で気づけるようにしたいかや、URL監視の管理方法といった面からどういった方法で管理していくかを考えていく必要があります。この記事が適切なURL監視サービスを選定するための参考情報になっていれば幸いです。

同じカテゴリの記事を読む
#コラム
記事一覧へ戻る